監督便り Vol.30 2025 April

2025年4月23日

監督便り Vol.30 2025 April

徐々に春らしくなって参りましたが、OBOGの皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

4月に入り全国から新入生が続々と入部し、一つ学年を上げた先輩たちもうかうかとしておられず、先輩となる彼ら彼女らの成長を期待したいところです。

4月5日、日吉陸上競技場にて第58回東京六大学対校陸上競技大会が開催され、慶應は男子総合3位、女子総合3位と、昨年と同じ順位でシーズンの幕を開けました。この大会はシーズン最初の公式戦として結果よりもチームの雰囲気作りや他校の仕上がりを確認する場と位置づけています。その中で男子5000mにおいて成沢翔英(環3、山梨学院)の塾記録を更新しての準優勝は今年の活躍を期待させるものになりました。

4月25日よりレモンガススタジアム平塚にて開催される全日本学生個人選手権では、本年ドイツで開催されるユニバーシティゲームズの代表選考会も兼ねる為、該当選手たちは集中して準備を進めています。

そして4月20日の参加標準記録の締め切りを以て、5月8日から11日に開催される関東インカレの出場メンバーが以下の通り決定しました。

■男子1部
100m :篠宮健吾(政4、慶應)中島叶雅(商3、慶應)、岩舩遙信(環2,新潟明訓)
200m :篠宮健吾、中島叶雅、林明良(政3、攻玉社)
400m :横井健道(法4、城北)、久保亮太(法3、志木)
800m :井上丈瑠(経4、長岡)、市村瞭太郎(経2、志木)
1500m :鈴木太陽(環4,宇都宮)、成沢翔英、野田大晴(経3、湘南藤沢)
5000m :佐藤瑞(政3、慶應)、成沢翔英
10000m :安田陸人(商4,開成)
ハーフ :関口功太郎(経4、宇都宮)、東叶夢(環4、出水中央)、弓田一徹(環2、法政二)
3000mSC :鈴木太陽、安田陸人
4×100mR:大越隆聖(商4、慶應)、田辺有希(環4、成蹊)、青木威朔(商3、須磨学園)、豊武尚浩(政3、慶應)、金子晃司(環2、King’s College)、藤井清雅(総2、渋谷幕張)
4×400mR:宮﨑航平(経3、豊多摩)、松下烈(理3、静岡)、久保埜敦己(経2、千葉東)、沼田直樹(法2、慶應)、長谷川滉(総2、駒場)、藤原聡太(商2、佐原)
走高跳 :須﨑遥也(商3、丸亀)
走幅跳 :辻湧作(環4、駒場)
十種競技:高橋諒(商2、桐朋)

■男子3部
200m :松本麗央(理M2、早稲田)
400m :松本麗央
三段跳 :三浦和真(理M2 、小山台)

■女子1部
100m :藤井南月子(環1、鷗友学園)
200m :藤井南月子
400m :坂本紗季(環1、福大大濠)
800m :仲子綾乃(総4、浜松西)、鴨下友織菜(環4、三鷹中等教育)
100mH :後藤若奈(環1、大分舞鶴)
400mH :藤井菜々子(法1、修猷館)
4×100mR:野村早希(法4、湘南藤沢)、清水美甫(環3、中大横浜)、玉置綾乃(文2、成田)、坂本紗季、藤井菜々子、藤井南月子
4×400mR:井上汐莉(法4、韮山)、鴨下友織菜、清水美甫、関口さら(環3、法政二)、小林華佳(法2、安積)、佐藤美空(総2、学法石川)
走高跳 :佐田那奈(看2、福岡雙葉)
走幅跳 :喜久里彩吹(商1、那覇国際)
三段跳 :佐田那奈、喜久里彩吹
やり投 :倉田紗優加(環3,伊那北)

残念ながら、主将の大島琉偉(経4、慶應)の名前は出場メンバーにおりません。六大学対校戦での肉離れにより今大会を欠場することとなりました。

部員から絶大な信頼を受け昨年から部を牽引してきた大島主将の無念を、同期や後輩たちがどのように受け止め、当日の試合で冷静なパフォーマンスを発揮できるかが試されます。出場する選手はプレッシャーを感じての出場となりますが学生対校は一人の力では勝ち切れません。選手一人が全てを背負う事は出来ず、それぞれの選手が自分の最大限の力を出し1点づつ積み重ねる事が大事であり、その積み上げた結果で関東インカレの順位が決まります。

大島自身が一番悔しく、やるせない思いを抱えていることでしょう。その思いを周囲が感じ取り、当日のパフォーマンスにつなげてくれることを期待しています。

関東インカレの1部で勝負するという誇りを胸に、過去の先輩たちが挑んできたこの大会に出場選手はもちろん、標準記録を突破できずスタンドで応援する者、サポートとして選手を支える者、すべての部員が一丸となって臨むことが大切です。

今回の開催地は神奈川県の相模原ギオンスタジアムと、アクセスがやや不便な場所ではありますが、多くの先輩方の声援が選手たちの力となります。この厳しい状況だからこそ、OBOGの皆様の現地での応援が選手を鼓舞してくれる事と思います。

ぜひ、現地での応援を宜しくお願いすると共に、今年度の競走部をどうぞ宜しく宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理