監督通信(2019年7月)

2019年7月25日

監督通信(2019年7月)

1.主要大会結果報告

(1) 関東インカレ 【5月23日(木)~26日(日)、於;相模原ギオンスタジアム】
男子は2部に戦場を移しての本大会、流通経済大・東京学芸大との三つ巴での接戦が予想されていましたが、結果を見ればまさに文字通りの大激戦となりました。1部と異なり、幅広い種目で多くの入賞者を擁する必要があり、総合力を問われる戦いとなりましたが、14種目で延べ16名・2チームが入賞を果たし、総合91.5得点で流通経済大に次ぐ2位で1部復帰を果たしました。
3位の東京学芸大とはわずか0.5点差、最終種目の4×400mRで勝敗を決するという薄氷を踏む昇格決定となりました。自力での逆転が不可能な状況からの劇的な幕切れを呼び込んだのは、出場選手はもとより、サポートする部員・コーチングスタッフに加え、遠路はるばる応援に駆けつけてくださったOB・OGの全ての気持ちが導き出した“奇跡”に他なりません。改めて現役部員の日頃の努力に敬意を示すとともに、支える周囲の情熱に感謝したいと思います。
女子は優勝者こそ出せなかったものの、4種目で入賞を果たし、今年も慶應の存在感を示しました。
男子3部(大学院)も、出場2選手がそれぞれ3位以内の入賞を果たしました。
アクセスが不便な場所にもかかわらず、観戦に駆けつけていただいたOB・OGの皆さんには、選手に成り代りまして厚く御礼申し上げます。
3位以内の入賞者は以下の通りです。詳細は競走部HP他をご参照ください。

氏名種目記録順位
藤村 大生(経3/千葉・市川)男子2部200m21"08(w)2位
大谷 尚文(理4/三重・桑名)男子2部200m21"13(w)3位
大谷 尚文(理4/三重・桑名)男子2部400m46"991位
石井 克弥(環4/長野日大)男子2部10000mW41’21”441位
森 柳(理2/石川・金沢二水)
坂口 天城(法2/福岡・福岡)
宮澤 剛史(医5/東京・慶應志木)
大谷 尚文(理4/三重・桑名)
男子2部4×400mR3'31"113位
酒井 由吾(環2/東京・南多摩)
男子2部走幅跳
7m70㎝(w)
1位
石川 遼(環4/東京・桐朋)
男子2部走高跳2m09cm(PB)3位
畦地 将史(法2/千葉・東葛飾)男子2部やり投68m16cm2位
小林 児太朗(理M1/埼玉・熊谷)男子3部200m21"803位
小林 児太朗(理M1/埼玉・熊谷)男子3部400m48"452位
久保田 剛史(理M1/神奈川・市立金沢)男子3部1500m3'54"22(PB)2位
細井 衿菜(総1/愛知・中京大中京)女子1部800m2'09"793位
樺沢 和佳奈(総3/群馬・常磐) 女子1部1500m4'23"662位
角田 ルアニイ(総3/埼玉・不動岡)女子1部棒高跳3m80cm2位

(2) 同志社大学対校戦 【7月21日(日)、於;京都・山城公園陸上競技場】
近年は両校の戦力が拮抗し、勝敗が読めない同志社戦。昨年は男女ともに慶應が接戦を制しましたが、ホームの同志社としては「創部100周年」で必勝を期しての対戦となりました。
結果は、男子が11種目中6種目を制して35点:28点で勝利、女子は6種目中3種目を制したものの13点:25点で敗北となりました。男子はリレー次第で勝敗が決するという状況の中で何とか勝ち切りましたが、女子は選手層の差を埋めることができませんでした。
昨年ほどの暑さもなく、グラウンドコンディションとしてはまずまずでしたが、自己記録更新者は2名と、記録的には若干低調に終わりました。一方で昨年に続き、男子5000mは上位を独占し、完封勝利となり、箱根駅伝出場に向けた日頃の努力の成果を垣間見ることもできました。
(結果の詳細につきましては競走部HPをご参照ください)
当日は関西OB会を中心に多くのOB・OGの皆さんに応援をいただきました。京都での開催にもかかわらず遥々応援に駆けつけてくださったOBの方々も多く、選手一同大変心強く感じたことと思います。OB・OGの皆さんには、今後ともご支援の程、よろしくお願いします。

(3) その他;日本選手権 【6月27日(木)~30日(日)、於;福岡・博多の森陸上競技場】
現役部員では男子走幅跳に酒井由吾(環2)、女子800mに細井衿菜(総1)が出場しました。
酒井は力を発揮できずに予選落ちに終わりましたが、細井は決勝で7位と健闘しました。特に予選では自己記録に迫る2’05”97の堂々たる塾新を記録し、今後の更なる飛躍に期待を抱かせる走りをしました。なお、細井は日本代表としてU-20フランス選手権に出場も果たしています。
OBでは小池祐貴(2018卒)が100mで3位、200mで2位となり、大いに注目を集めました。またOGではカラザーズ圭菜ヴィヴィアン(2019卒)が400mHに出場しました。
残念ながら山縣亮太(2015卒)は欠場となりましたが、現在は練習を再開しており、日本人選手3人目となる9秒台をマークした小池とともに、秋に開催される世界陸上(ドーハ)での活躍も期待されるところです。
現役部員には、OB・OGの活躍を良い刺激剤として、後に続いてもらうことを期待しています。

今後のスケジュール

同志社戦を終え、8月からの各ブロックによる夏合宿を経て、秋のシーズンに向かいます。

<合宿日程>
・短距離男子:8月13日(火)~21日(水)、於・新潟県妙高
・中距離:8月9日(金)~15日(木)、於・山形県蔵王
・長距離:①8/9~15、於・蔵王、②8/18~30、於・北海道紋別、③9/3~8、於・熊本水上村
・跳躍:8月13日(火)~18日(日)、於・福島県いわき
・女子:8月14日(水)~20日(火)、於・長野県菅平

<主な試合日程>
・9月12日(木)~15(日) 日本インカレ、於;岐阜・長良川スタジアム
・9月22日(日) 早慶戦、於:日吉陸上競技場
・10月26日(土) 箱根駅伝予選会、於;立川(昭和記念公園周辺)

この他にも国体や各地での選手権、記録会などの競技会があり、各部員はそれぞれの目標に向け、日々研鑽していきます。

目標として掲げた「1年での関東インカレ1部復帰」は何とか実現しましたが、来年以降も厳しい戦いが待ち受けることとなります。
OB・OGの皆さんには、都合のつく限り競技場に足を運んでいただき、現役部員たちの活躍に声援を送っていただけると大いに励みになります。
また慶應の得意のとする人的ネットワークを活用した勧誘活動へのご協力も引き続きお願いします。

以上、簡単にこの間の活動と今後の日程に関するご報告をさせていただきましたが、今後とも、皆さんの物心両面の温かいご支援を頂きますよう、お願いします。

競走部監督・鈴木岳生