監督便り Vol.34 2025 November

2025年12月28日

監督便り Vol.34 2025 November

秋も深まり、日吉の並木道も色付いて参りました。
去る10月下旬の All 慶應を以て108代が正式に引退し、8月より世代交代の準備を進めてきた須崎遥也(商3・丸亀)主将率いる109代が、名実ともに新体制として船出致しました。今年度新チームのスローガンは 「全勝せよ」 であります。
ここで掲げる「全勝」は、文字通り、六大学、関東インカレ、日本インカレ、早慶戦、同志社戦、箱根予選会
の六大会すべてに勝利することを意味すると同時に、「カツ」という語に複数の想いを込めています。

「克」 克己し競技に打ち込む
「括」 全部員が一括りとなり、勝利を掴む
「渇」 さらなる成長を渇望し、向上心を持って挑む
「喝」 個人競技の枠を超え、互いに喝を入れながら鼓舞し合う

これら四つの「カツ」を体現することで、真の意味での「全勝」を成し遂げようという強い決意が宿っております。

11月初旬には、新チームの新しい取り組みとして Team Building を実施致しました。
5〜6名を一班として全21班に分かれ、「競走部が強くなるためには何が必要か」をテーマに2週間議論し、各班が発表。最優秀班を表彰し、その案を新チームの指針として採用するというものです。新たな視座を共有する貴重な機会となり、部員一人ひとりの意識改革にも繋がりました。

また、副将2名は「全勝せよ」の実現に向け、今月より海外合宿に挑んでおります。
成沢翔英(環3・山梨学院)はケニアへ、倉田紗優加(環3・伊那北)はカナリア諸島およびチェコへと渡航し、夫々、個人のクラウドファンディングや安藤財団のご支援を受けて武者修行の場を得ました。こうした海外での経験は勿論、国内の他大学に武者修行に赴くことも大きな学びとなるため、今後も積極的に推奨して参りたいと考えております。

三田祭休みも明け、競走部はいよいよ本格的な冬季練習へと突入致します。
厳しい冬を工夫と精進を重ねて乗り越えた者だけが、来春に笑うことが出来ます。
部員一同、「全勝せよ」の旗の下、一丸となって鍛錬を続けて参りますので、変わらぬご支援とご声援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理