日中は初夏の陽気を感じる日も増えて参りましたが、夜はなお涼しく、過ごしやすい季節となっております。OBOGの皆様におかれましては、益々ご健勝のことと存じます。
5月8日から11日にかけて第104回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が、相模原ギオンスタジアムにて開催されました。結果は男子20点で14位、女子は8点で13位となりました。
本年度は厳しい戦いが予想される中、4年生のみならず下級生に至るまで強いプレッシャーの下で冬季練習に励み、本大会に臨みました。
中でも主将・大島琉偉(経4・慶應)が、4月の六大学対校戦で肉離れを負い、関東インカレの欠場を余儀なくされたことは、チームにとって大きな痛手でありました。
そのような状況下においても、十種競技の髙橋諒(商2・桐朋)が見事な戦いぶりで、同種目史上8人目となる連覇を達成致しました。髙橋は冬季練習開始前から「自分が優勝しなければ2部降格の可能性がある」との強い危機感を抱き、誰よりも覚悟を持って練習に励んでおりました。4月末の個人選手権では足の不調により無理をせず棄権し、関東インカレに照準を合わせて調整しての快挙でした。
又、プレッシャーを跳ね除けるような活躍としては、鈴木太陽(環4・宇都宮)の男子1500m3位入賞が挙げられます。1500mでの入賞は1992年の中村守さん(7位)以来、実に33年ぶりの快挙であり、本人にとっても予想を上回る好成績でした。この結果により、チーム全体の雰囲気も大いに盛り上がりました。
男子4×100mリレーにおいては、9チームが決勝に進出する緊張感の中、明治大学のフライング失格もあり、波乱含みの展開となりましたが、林明良(政3・攻玉社)、岩舩遙信(環2・新潟明訓)、中島叶雅(商3・慶應)、篠宮健吾(経4・慶應)の4名で見事にバトンを繋ぎ、7位入賞を果たしました。日本選手権リレー等では活躍が続いておりますが、関東インカレにおける4継の入賞は、2017年の山田穂高さん・永田駿斗さん・竹井郁哉さん・小池祐貴さんの代以来、8年ぶりとなります。
更に、3000m障害では安田陸人(商4・開成)が5位入賞。こちらも1999年の丸山博邦さん(6位)以来、26年ぶりの入賞となりました。
女子では、倉田紗優加(環3・伊那北)が槍投げで60m57の好記録をマークし、日本歴代10位、学生歴代5位という内容で二連覇を果たしました。先の学生個人選手権での悔しさを見事に晴らす内容でした。
今回の大会では、2日目の鈴木太陽の3位入賞を機にチームの士気が向上し、他の選手の力も引き出されましたが、最終的には男子20点で14位と、入れ替え戦の危機に直面する厳しい結果となりました。この結果を重く受け止め、1年後の関東インカレを見据え、シーズンを通して全員が危機感を持ち、冬季練習に繋げていく必要があると痛感しております。
尚、今回の関東インカレでは獲得した男子20点のうち、長距離ブロックが10点を挙げるなど、近年稀に見る構成となりました。これは、8年前に始動した箱根駅伝プロジェクトの成果が形となって表れてきたものと捉えております。今後は特定のブロックだけでなく、全体として得点できる体制を築き、陸上競技の“団体戦”としての醍醐味を、この対校戦で体現していきたい所存です。
陸上競技は本来個人競技でありますが、対校戦は、一人の力では勝つことは出来ず、夫々が積み上げた「1点」の集積が勝敗を分ける、まさに“団体競技に変わる瞬間”であります。今後も、こうした試合の価値と意義を、選手・スタッフ一同でしっかりと共有し、挑み続けて参ります。
次戦の日本インカレは6月5日から8日にかけて岡山県で開催されます。標準記録の締切が今週末に迫っており、それまでに各選手が仕上がりを見せ、しっかりと準備を整えて臨みたいと考えております。
最後になりますが、「試合中の欲しい物リスト」を通じて多くの方々より温かいご支援を賜りましたこと、また遠方かつアクセスの悪い会場にもかかわらず現地にてご声援頂いたOBOGの皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
シーズンは始まったばかりではございますが、今後とも変わらぬご声援・ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
慶應義塾體育會競走部監督
鹿又 理
徐々に春らしくなって参りましたが、OBOGの皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
4月に入り全国から新入生が続々と入部し、一つ学年を上げた先輩たちもうかうかとしておられず、先輩となる彼ら彼女らの成長を期待したいところです。
4月5日、日吉陸上競技場にて第58回東京六大学対校陸上競技大会が開催され、慶應は男子総合3位、女子総合3位と、昨年と同じ順位でシーズンの幕を開けました。この大会はシーズン最初の公式戦として結果よりもチームの雰囲気作りや他校の仕上がりを確認する場と位置づけています。その中で男子5000mにおいて成沢翔英(環3、山梨学院)の塾記録を更新しての準優勝は今年の活躍を期待させるものになりました。
4月25日よりレモンガススタジアム平塚にて開催される全日本学生個人選手権では、本年ドイツで開催されるユニバーシティゲームズの代表選考会も兼ねる為、該当選手たちは集中して準備を進めています。
そして4月20日の参加標準記録の締め切りを以て、5月8日から11日に開催される関東インカレの出場メンバーが以下の通り決定しました。
■男子1部
100m :篠宮健吾(政4、慶應)中島叶雅(商3、慶應)、岩舩遙信(環2,新潟明訓)
200m :篠宮健吾、中島叶雅、林明良(政3、攻玉社)
400m :横井健道(法4、城北)、久保亮太(法3、志木)
800m :井上丈瑠(経4、長岡)、市村瞭太郎(経2、志木)
1500m :鈴木太陽(環4,宇都宮)、成沢翔英、野田大晴(経3、湘南藤沢)
5000m :佐藤瑞(政3、慶應)、成沢翔英
10000m :安田陸人(商4,開成)
ハーフ :関口功太郎(経4、宇都宮)、東叶夢(環4、出水中央)、弓田一徹(環2、法政二)
3000mSC :鈴木太陽、安田陸人
4×100mR:大越隆聖(商4、慶應)、田辺有希(環4、成蹊)、青木威朔(商3、須磨学園)、豊武尚浩(政3、慶應)、金子晃司(環2、King’s College)、藤井清雅(総2、渋谷幕張)
4×400mR:宮﨑航平(経3、豊多摩)、松下烈(理3、静岡)、久保埜敦己(経2、千葉東)、沼田直樹(法2、慶應)、長谷川滉(総2、駒場)、藤原聡太(商2、佐原)
走高跳 :須﨑遥也(商3、丸亀)
走幅跳 :辻湧作(環4、駒場)
十種競技:高橋諒(商2、桐朋)
■男子3部
200m :松本麗央(理M2、早稲田)
400m :松本麗央
三段跳 :三浦和真(理M2 、小山台)
■女子1部
100m :藤井南月子(環1、鷗友学園)
200m :藤井南月子
400m :坂本紗季(環1、福大大濠)
800m :仲子綾乃(総4、浜松西)、鴨下友織菜(環4、三鷹中等教育)
100mH :後藤若奈(環1、大分舞鶴)
400mH :藤井菜々子(法1、修猷館)
4×100mR:野村早希(法4、湘南藤沢)、清水美甫(環3、中大横浜)、玉置綾乃(文2、成田)、坂本紗季、藤井菜々子、藤井南月子
4×400mR:井上汐莉(法4、韮山)、鴨下友織菜、清水美甫、関口さら(環3、法政二)、小林華佳(法2、安積)、佐藤美空(総2、学法石川)
走高跳 :佐田那奈(看2、福岡雙葉)
走幅跳 :喜久里彩吹(商1、那覇国際)
三段跳 :佐田那奈、喜久里彩吹
やり投 :倉田紗優加(環3,伊那北)
残念ながら、主将の大島琉偉(経4、慶應)の名前は出場メンバーにおりません。六大学対校戦での肉離れにより今大会を欠場することとなりました。
部員から絶大な信頼を受け昨年から部を牽引してきた大島主将の無念を、同期や後輩たちがどのように受け止め、当日の試合で冷静なパフォーマンスを発揮できるかが試されます。出場する選手はプレッシャーを感じての出場となりますが学生対校は一人の力では勝ち切れません。選手一人が全てを背負う事は出来ず、それぞれの選手が自分の最大限の力を出し1点づつ積み重ねる事が大事であり、その積み上げた結果で関東インカレの順位が決まります。
大島自身が一番悔しく、やるせない思いを抱えていることでしょう。その思いを周囲が感じ取り、当日のパフォーマンスにつなげてくれることを期待しています。
関東インカレの1部で勝負するという誇りを胸に、過去の先輩たちが挑んできたこの大会に出場選手はもちろん、標準記録を突破できずスタンドで応援する者、サポートとして選手を支える者、すべての部員が一丸となって臨むことが大切です。
今回の開催地は神奈川県の相模原ギオンスタジアムと、アクセスがやや不便な場所ではありますが、多くの先輩方の声援が選手たちの力となります。この厳しい状況だからこそ、OBOGの皆様の現地での応援が選手を鼓舞してくれる事と思います。
ぜひ、現地での応援を宜しくお願いすると共に、今年度の競走部をどうぞ宜しく宜しくお願い申し上げます。
競走部監督
鹿又 理
春の訪れを感じる季節となりました。日ごとに暖かくなり、競技場でも冬の寒さを乗り越えた選手たちが本格的なシーズンに向けて調整を進めています。
競走部の選手たちは、鹿児島や沖縄での春季合宿を終え、春のシーズンに向けて着々と準備を整えております。合宿を通じて各自が課題を見つめ直し、更なる成長に向けた手応えを得ることが出来ました。また、春季合宿ではOBOGの皆様から「合宿欲しい物リスト」に御寄付を頂きました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。皆様の御支援が、選手たちの環境向上に繋がっていることを実感しております。
3月15日には日吉にて長距離ブロックに興味を持つ高校生向け説明会を開催致しました。これはAO入試ではなく、指定校推薦や一般受験で慶應義塾大学への進学を目指す全国の進学校の高校生を対象としたものです。進学校の生徒は練習環境や学業の関係で高校時代に十分な結果を残せず、大学では陸上を続けないケースも少なくありません。然し、ポテンシャルがありながらも、現時点で結果を残せずに競技を諦めてしまう可能性のある高校生を対象とし、OBと現役が協力して候補者を探しました。
当日は関東のみならず、盛岡一、長野、高岡南、岡崎、多治見北、広島学院、小倉、諫早など、日本全国から高校生が集まりました。高校生30名強、保護者と先生20名強が参加し、熱心に話を聞いていただきました。その後学生や若手OBを囲んだテーブルごとの座談会では活発に質問をされていました。四年生の卒業後も、こうした将来有望な高校生が競走部に興味を持って下さることは誠に有難いことです。今後もこのような地道な活動を継続したいと考えておりますので、全国のOBOGの皆様にも是非御協力頂きたく存じます。
扨、3月22日(土)には、日吉協生館の藤原記念館にて納会が開催されます。四年間に亘り活躍した107代の四年生も、いよいよ卒業の時を迎えます。彼等の努力と成果を称える場として、17時より開催致しますので、お時間が御座いましたら是非御参加下さい。彼等が築いてきた伝統を受け継ぎ、新3年生以下の選手たちが今後どのような活躍を見せるのか、大いに期待したいところです。
また、同日10時30分より、日吉陸上競技場にて慶大競技会が開催されます。この競技会は、選手たちにとってシーズン初戦となる貴重な機会であり、多くの部員が出場を予定しております。納会の前に少し早めに日吉へ御越し頂き、学生の走りや競技の様子を御覧頂ければ幸いです。
今年は9月に東京で世界陸上が開催されますが、学生の中には7月にドイツで開催されるユニバーシティゲームスを目指す選手も多くおります。その中でも、十種競技での活躍が期待される髙橋諒(商1、桐朋)は、競技の特性上、多くの道具を必要とする為、棒高跳のポール及び槍投の槍の新規購入を考えております。つきましては、先輩方に御寄付を募らせて頂きます。ご協力いただける方は、以下の口座へお振込みください。
■競走部強化
寄付控除有:みずほ銀行 東京中央支店 普通 3275802
寄付控除無:みずほ銀行 東京中央支店 普通 3275810
また、御寄付を御検討中の方や個別にご質問のある方は、以下までご連絡ください。
監督 鹿又 理:osamu.kanomata@keio-tf.org
主務 山田 英志:eishi.yamada@keio-tf.org
また、十種競技はこれまで部員数が少なく、練習相手が不足する状況が続いておりましたが、現在は新4年に山田直弥(商3、清水南)、鎌形圭佑(経3、慶應)、新2年に五十嵐大輝(総1、川和)、大熊靖吾(環1、駒場)、小倉拓己(理1、南多摩)と、髙橋を含めた計6名が所属しております。彼等は皆で切磋琢磨しながら、遅くまで練習に励んでおり、目標である関東インカレ3名出場を目指しております。
4月5日(土)には、日吉グラウンドにて六大学対抗戦が開催されます。この大会は、大島琉偉主将(経3、慶應)率いる108代にとって、公式戦の初戦となります。本シーズンの行方を占う重要な試合となるため、是非OBOGの皆様にも御来場頂き、選手たちへ熱い御声援を送って頂ければ幸甚に存じます。
本シーズンも部員一同、目標達成に向けて精進して参りますので、変わらぬ御支援・御声援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
競走部 監督
鹿又 理
本年も残すところ僅かとなりましたが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。
学生たちは冬季練習真っ只中、来春の活躍に向け日々練習に励んでいます。
12月月初にチームビルディングをメインとした1泊2日の全体合宿を千葉リソルの森で行いました。大島主将率いる108代目がスタートして1ヶ月、スローガンである「此処ぞ、勝ち鬨」の意味を全員が再認識し立ち位置を確認致しました。途中、競走部公式戦6試合(六大学、関東インカレ、日本インカレ、早慶戦、同志社戦、箱根予選会)の内、大島主将よりどれも大事だが、やはり関東インカレを何よりも大事にしたいとのコメントもあり、改めて部員一同、2025年5月の関東インカレで勝ち鬨を上げる事を意識して参ります。
2024年も色々と御座いましたが、改めて以下の通り振り返ってみたいと思います。
1月 箱根駅伝100回大会開催。学連選抜は実施されず競走部からの出場選手無し。
2月 全体合宿@鹿児島 コロナ明け後の久方ぶりの練習に特化した全体合宿開催。
3月 日吉グランド改修工事終了。新生グランドは青いタータンとなる。
4月 六大学対校戦@日吉 男女共に総合3位。
5月 関東インカレ@国立 男子34点(12位)、女子14点(15位)。
400mH(豊田兼、環4、桐朋)、十種競技(髙橋諒、商1、桐朋)、女子槍投(倉田紗優加、環2、伊那北)の3種目で優勝。
6月 日本選手権@新潟 豊田兼が400mHで優勝、パリ五輪内定。
7月 早慶戦100回大会@日吉 男女共に惜敗。
8月 パリ五輪開催。400mHに豊田兼、女子5000mに樺沢和佳奈(2021卒)が出場。
パラリンピックでは高桑早生(2015卒)が女子走幅跳で5位入賞。
9月 日本インカレ@等々力 女子槍投で倉田紗優加が準優勝。
同志社戦@日吉 男子は勝利、女子は惜敗。
10月 箱根駅伝予選会26位。
11月 108代(大島主将、山田主務)本格的にスタート。
12月 2年振りにチームビルディングに特化した全体合宿実施。
本年も物心共にOBOGや関係者の方には大変お世話になり誠に有難うございました。
お陰様で上記の通り、好成績を収める事ができ、充実した一年となりました。
来年は更に飛躍出来る様、一層の精進して参りますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
競走部監督
鹿又 理
日が暮れるのが一段と早くなり秋の気配を感じる季節になりましたが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。
10月19日の箱根予選会を持って豊田兼(環4、桐朋)主将率いる107代の公式戦は終了しました。
翌日は競走部としては初の試みとなる、連合三田会の企画に参加し日吉グランドにてキッズ陸上教室を開催しました。今迄の競走部主催の教室は、かけっこ教室として走る事が中心でしたが、今回は走る、投げる、跳ぶの3つを選択出来、60名強の小学生にご参加頂きました。この3つにする案は学生からのアイデアであり子供達も自分の興味あるものに参加する事が出来、大好評でした。来年以降、塾員の皆様との関係強化を目指しこうした企画を続けられればと思います。
翌週の10月26日のALL慶應を持って107代は引退、大島琉偉(経済3、慶應)新主将の108代に世代交代を致しました。
世代交代後の初の週末に所信表明を行い今年のスローガン『此処ぞ、勝ち鬨』を掲げました。
「此処ぞ」は、1人1人が結果を求め、狙った試合で絶対に勝つという“覚悟“と“勝負強さ“を持つ事を意味する。
「勝ち鬨」は、戦いに勝った時に全員で上げる力強い声を表す。慶應義塾體育會競走部にとって、それは象徴的な応援歌「若き血」を歌う瞬間を意味する。誰かの勝利を部員全員が声を出して喜べるような“良いチーム“を目指す。
という意味を込めて作ったスローガン、この気持ちを強く持ち、『強くて良いチーム』を1年間目指しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
新幹部は以下の通りです。
主将 大島琉偉 経3、慶應
主務 山田英志 政3、巣鴨
副将 井上丈瑠 経3、長岡
副将 鴨下友織菜 環3、三鷹中等教育
副将 安田陸人 商3、開成
副務 宗像善大 商3、安雲
短短ブロック長 田辺優希 環3、成蹊
短長ブロック長 横井健道 法3、城北
中距離ブロック長 大石裕介 経3、駒場
長距離ブロック長 東叶夢 環3、出水中央
跳躍ブロック長 辻湧作 環3、駒場
投擲ブロック長 山田直弥 商3、清水南
サポートブロック長 松尾直樹 文3、八王子東
主務補佐 飴野湊大 理2、湘南藤沢
主務補佐 猪爪雄一朗 理2、湘南学園
以上、15名。
こうして見ると改めて競走部は全国の高校から入部して参ります。今年のAO入試では全国から6名の有望な高校生が合格しました。これも歴史ある塾競走部だからであり、勧誘活動をお手伝い頂きましたOBOGの皆様と現役部員との協業の結果かと思いますので、引き続き宜しくお願いします。
108代は107代とは異なる雰囲気を持ち、独自の色を存分に輝かせ、来季の活躍に期待したいと思いますので、引き続きご指導、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
競走部監督
鹿又 理
酷暑の夏が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
現役部員は夫々ブロック毎に合宿地に向かい、秋のシーズンに結果を出す事に集中しております。
長距離ブロックは蔵王合宿を8月中旬に終え下旬から北海道紋別に、跳躍ブロックは8月下旬に北海道北斗へ、中距離ブロックは8月下旬に蔵王へと夫々練習に励み、成長してくれる事を期待しております。OBOGの皆様にはクラウドファンディングに続き各ブロックへの合宿欲しい物リストのご依頼と、お願いばかりで大変恐縮ですが、現役部員に出来る限り良い環境で練習に励んで貰う様、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
現役の活躍は、先のパリオリンピックに現役学生としては2012年のロンドン五輪男子100m代表の山縣亮太さん(2015卒、セイコー)以来となりますが、男子400mHに主将の豊田兼(環4、桐朋)が出場致しました。フランス現地入りしてから再受傷した怪我の影響で結果は皆様のご存じの通りでした。私もCergyというパリ郊外の合宿地に参りましたが、豊田と高野コーチ、そして大江トレーナーが連携し必死にリハビリを行い何とかスタートラインに立つべく準備している姿は、五輪代表に選出される事、そして五輪本番にしっかり走る事の難しさを改めて教えて貰いました。この経験を糧に今後に期待したいと思います。
■短距離選手団
■高野コーチと豊田選手1
■高野コーチと豊田選手2
又、OGとしては競走部初の五輪出場となりました、女子5000mに出場した樺沢和佳奈さん(2021卒、三井住友海上)も健闘致しました。今季好調だったので、五輪の経験を経てこの冬に更に好結果が出る事を期待したい処です。
8月28日からはパリパラリンピックが開催され、4大会連続出場の高桑早生さん(2015卒、NTT東日本)が女子走幅跳(T64)と女子100m(T64)に出場致します。
https://www.parasapo.tokyo/featured-athletes/takakuwa-saki
4大会連続出場の偉業を達成し、その経験から当日どう活躍してくれるか楽しみです。
海外遠征ではU20世界選手権が8月27日から8月31日にリマ(ペルー)で開催され、髙橋諒(商1、桐朋)が出場致します。
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20582/?category=2
高橋は八種競技の日本高校記録保持者ですが、2種目増えた十種競技でも記録を伸ばしており、資格記録では今回16位(7445点)ですが、6位迄の差が150点と混戦の中、世界の舞台でどこまで通用するか非常に楽しみです。
上記の通り世界大会にOBOG、現役が出場する機会が増えておりますが、その陰に地道に進めている勧誘の成果とも言えます。
今年も6月に開催された東北、関東、東海、近畿、九州の地区大会と8月の福岡インターハイに勧誘に行きました。
そこには現役部員が文武両道の進学校を探し、勧誘に赴き、地方の競走部OBOGと連携し、高校生だけでなく顧問の先生方、親御さんにも丁寧に挨拶、説明をした結果が出てきていると思われます。昨今は地方在住のOBOGの皆様のご協力を得ている事で、地元の先生方や親御さんの信用も厚くなっていると感じます。その結果、本年9月上旬にAO受験が締め切られますが、短距離、中距離、長距離、跳躍の男女およそ20名の高校生が受験する予定です。このAO受験においても現役学生が主体となり、OBOGがサポートしながらAO受験対策を進めた結果となります。引き続きより多くの魅力的な高校生が競走部に入部したいと思う環境作りに勤しんで参ります。
9月には19日〜22日に等々力にて日本インカレが、29日には日吉にて同志社戦が開催されます。公式戦二試合に向け、現役部員は最後の追い込みを夏合宿を通じて行っております。引き続き皆様のご声援、ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
競走部監督
鹿又 理
今年も暑い夏となりそうですが、競走部にとっても熱い夏になりそうです。
6月の日本学生個人選手権では、走高跳で須崎遥也(商2、丸亀)が2m16cmの塾新記録で第4位、男子200mで林明良(法2、攻玉社)が準決勝で20”88の塾歴代4位の好記録を出し、9月の日本インカレでの活躍が楽しみになって参りました。
6月の混成の日本選手権でU20の十種競技に出場した高橋諒(商1、桐朋)が関東インカレ初出場初優勝の勢いのまま、PB5種目(含 U20規格)を更新し、7445点のU20日本歴代2位の好記録で優勝、8月のU20世界選手権(ペルー)代表の可能性が高まって参りました。近々代表発表の予定です。
6月末の日本選手権で主将の豊田兼(環4、桐朋)が、400mHを大会新で初優勝しパリオリンピックの日本代表となりました。現役学生での出場は2012年ロンドンオリンピック代表の山縣亮太(2015卒)以来となります。
又、樺沢和佳奈(2021卒)が女子5000mで初のオリンピック代表切符を滑り込みで獲得しました。女子選手のオリンピック出場は競走部初の快挙となります。
日本選手権には他に男子100m 三輪颯太(環4、西武文理)、小池祐貴(2018卒)、永田駿斗(2019卒)、女子100m 竹内爽香(2018卒)、女子槍投げ 倉田紗優加(総2、伊那北)ら、競走部の現役、OBOGが数多く出場しました。
オリンピック代表最終選考会である今年はレベルも高く、ALL慶應としても結果を出す事の厳しさを各人が味わった大会でした。男子100mでは東京五輪から連続出場者はおらず、今回は残念ながら欠場した山縣亮太の100m五輪3大会連続出場が如何に偉業であったかを改めて感じました。
そんな中、パリパラリンピックに高桑早生(2015卒)が女子走幅跳(T64)代表に決まり、パラリンピック4大会出場の偉業を成し遂げました。彼女の応援で5月に神戸で開催された世界パラを観戦しましたが、観客だけでなく選手もお互いを応援する姿を観て、改めてスポーツの在り方を考えさせられた試合でした。是非、パラリンピックもご注目下さい。
7月6日(土)の第100回早慶戦が日吉で開催され、結果は男子は21対36、女子は10対28と100回記念大会を勝利で飾る事は出来ませんでした。然し乍、希望の光も出てきており、男子400mに出場し47“48で2位の横井建道(法3、城北)、47”92で4位の久保亮太(法2、志木)は、共に入学時は50秒台の選手であり、昨冬のマイルプロジェクトでしっかりと練習を積んだ結果が出て参りました。又、女子800で圧勝した仲子綾乃(環4、浜松西)は、日本インカレでの活躍を期待したいと思います。
早慶戦後の懇親会は日吉の学生食堂で開催され、現役学生約300名(慶應150名、早稲田150名)、OBOG約200名(慶應100名、早稲田100名)と大規模な懇親会となりました。
競走部創部100周年記念でOBOGにご出席頂いた会とは趣も異なるものでしたが、早慶OBOGであって良かったと思える会であり、沢山の懐かしい方にもお会いする事が出来、良い懇親会となりました。
学生達はこれから鍛錬期に入り、夏合宿等の厳しい練習に入ります。ここでしっかりと練習を詰めた者だけが9月の日本インカレ(9月19−22日@等々力)、10月19日の箱根駅伝予選会を笑顔で終われます。その満面の笑みの為に、これからの2ヶ月をチーム全員で乗り越えて参ります。
長距離のクラウドファンディングや各ブロックの夏合宿の欲しい物リスト等、お願いばかりで大変申し訳御座いませんが、上記の通り多くの選手が活躍出来る環境作りの為、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
【長距離クラウドファンディング 第3章 みなさまと、ともに箱根へ|慶應箱根駅伝プロジェクト】
競走部監督
鹿又 理