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監督便り Vol.8 2023 Feb

例年に無く寒い冬となっておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

冬の風物詩である箱根駅伝、アンカー10区を学連選抜で出場した貝川裕亮(4年、環境情報、美濃加茂)から競走部の一年は始まりました。来年の箱根駅伝は100回記念であり全国からの出場、出場校も増える予定で益々注目度は高まり、この本選出場に向けて、気持ちを一つに、一年間走ります。

現在、学生達は冬季試験も終了し、冬季練習の最後の追い込みをする厳しい2月を迎え、跳躍、短距離は沖縄、鹿児島で合宿を、中距離、長距離、投擲は日吉にて強化練習を続けております。OBOGの皆様には学生から合宿中で必要となる物のリストを選択して頂き、度々ご寄付をして頂き誠に有難う御座います。お陰様で跳躍、短距離夫々全て即日にご購入頂きました、諸先輩方の素早い対応に部員一同大変感謝しております。こうして物品のご寄付を頂くのは大変有り難く、引き続きどうぞお願いします。

学生達は冬季練習をより充実させる為、他大学との合同練習を自主的に行っております。伊藤達也主将(3年、商、帝京大学)は槍投げの合同練習を同志社、早稲田、立教と、中距離ブロック長の神田陽向(3年、理工、湘南藤沢)は、早稲田、立教の中距離ブロック男女を日吉に招き合同練習を行います。こうした自主的な合同練習をする事で、自分たちの気付かない点を探求しております。同じように、コーチ陣も工夫を凝らし、高野大樹 短距離コーチが跳躍ブロックを、佐藤隆史 跳躍コーチが短距離ブロックと中距離ブロックを指導する練習会を行いました。それぞれ走り方、腹圧の掛け方、ポイントの置き方等々をいつものコーチではない方から学び、求める動きは一緒でも言い方が異なる事で、逆に学生の気付きに繋がるという有益な練習会でした。これもコーチ間の連携と信頼の証しであり、選手、コーチの関係強化も進んでおります。

関係強化の観点では各校の監督、主務も連携を意識しております。今回、東京六大学の監督会議を開催し、もう一度、東京六大学の価値を見直し、東京六大学対校戦を新国立競技場で4月2日(日)に開催する事を決定致しました。

東京五輪後も、松本洋平衆議院議員(1996卒)ら競走部OBはじめ多くの陸上関係者の働きかけもあって新国立競技場にトラックを残す事になりましたが、陸上競技会が国立で開催される事は少なく、更に学生が国立競技場で競技する機会となると非常に限られます。費用の工面が一番の課題でしたが、川合伸太郎顧問(1969卒)はじめいろいろな方々にお力添えを頂いた結果、お蔭様で多くの協賛金が集まり(六大学の中でも慶應が大半の協賛金を獲得)、開催に漕ぎ着けることが出来ました。

実業団トップ選手のOpen競技とともに、地元の中高生が出場するOpen競技も新設し、将来の進学先として東京六大学を目指し、六大学のファンを作る事も視野に入れております。

学生も国立競技場で走る機会が生まれ、シーズン初戦に照準を合わせ練習に積んでおりますので、引き続きご声援の程、宜しくお願いします。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.7 2023 Jan

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。2023年は昨年以上の結果を残すべく現役部員とスタッフが一丸となり精進して参りますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

12月中旬に塾長招待会に競走部として5年振り、男子早慶戦勝利という事から出場者が出席致しました。この塾長招待会の栄誉を今の学生がどこまで理解しているか、正直まだ解らない学生も多いと思います、斯く言う自分も現役時代はピンと来ていなかったように思います。然し監督として出席し、この栄誉を改めて感じました。現役時代に塾長に会える機会は通常であれば入学式と卒業式だけです。ですが體育會に所属し結果を残す事により、その塾長からご招待頂けるのです。こうした事を現役の時から伝えていく事も監督である私の仕事であると感じました。次回の塾長招待会には男女共に早慶戦勝利並びに数々の表彰を受け出席したいと思います。
この塾長招待会にて、伊藤塾長より「祝福される勝者であれ」というお言葉を頂きました。ただ勝利するだけでなく、敗者からも祝福されるチームになる事が大事であり、それこそ我々が目指す「強くて良いチーム」の向かう先だと思いました。

この「祝福される勝者であれ」を体現したのが、先日の箱根駅伝で10区を任された、貝川裕亮(4年、環境情報、美濃加茂)です。11番目の選出から10番目に繰り上げされ、12月の競走部全体合宿でも、彼の直向きな姿勢がブロックを超えた部員全員から祝福されての出場でした。勝者という点では、まだまだ足りない点もあり、1人で出場するのではなく、チームとしてお正月のスポーツの一大イベントに慶應義塾として、次回の記念すべき100回大会で予選会を勝ち抜き文字通り、「祝福される勝者」を目指したいと思います。

箱根を目指す中で、12月下旬の記録会で好記録も出ました。
安倍立矩(2年、理工、厚木)が10000mで29分07秒39で塾新を更新し、日本インカレB標準を、安田陸人(1年、商、開成)が10000mで29分57秒14で関東インカレのハーフマラソンの標準を切り、春のトラックシーズンでも多くの種目で活躍が期待出来ます。

学生達は冬季練習真っ盛りです。長距離以外は試合もなく、辛い鍛錬期を怪我なくしっかりと練習を積むことに注力しております。又、最上級生の大学3年生は練習とインターンや就職活動の両立に苦労し乍も最後のシーズンに結果を残すべく、日々精進しております。
OBOGの皆さまもお時間あれば日吉グランドに足を運んで頂き、現役の活躍を応援するのと同時に、3年生の就職活動のアドバイスも頂ければ幸甚です。

改めまして、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.6 2022 Dec

師走になりました。早いもので監督に就任し6か月が経ち、その間、色々と経験をさせて頂きました。
この監督便りを通じてOBOGの皆さんには現役の現状をお伝えし、お願いも多かったかと思いますが、我々が現役時代と同様、今の学生も日々努力し成長しておりますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします。

10月末のALL慶應陸上祭が終わり、伊藤達也主将(3年、商、帝京大学)率いる106代目が本格的に始動を開始しました。
106代目は「強者であれ」をスローガンに掲げ、来季のインカレで男女総合8位、具体的には男子50点、女子25点を目指す事と致しました。
これを達成出来れば、男女同時に総合8位は史上初となります。この数字は簡単ではありませんが、夢物語では御座いません。
前回の関東インカレは男子13位(23点)、女子25位(5点)でした。具体的には男子は200m 8位、110mH 2位、400mH 5位、三段跳3位、走高跳 7位、槍投げ6位。女子は棒高跳 6位、7位 でした。
これは全て3年生以下での得点獲得であり、各人の成長に加え、来季の新1年生(男子走高跳インターハイ準優勝、女子槍投げインターハイ優勝)の活躍も考慮に入れれば実現可能であり、史上初の男女総合入賞に向け部員一同、意識を高くし練習に励んでおります。

11月の大会では、安倍立矩(2年、理工、厚木)が5000mで14分7秒75の自己新で関東インカレA標準突破、10000mで29分23秒80の自己新で関東インカレB標準突破や、各種目でPBが出ており、出来る限り多くの選手がインカレ出場を目指しております。
現役の活躍に加え、OGの活躍もありました。本年、資生堂の新キャプテンとなった樺沢和佳奈さん(2021卒、環境情報、常盤)率いる資生堂が11月のクイーンズ駅伝で16年振り2度目の優勝(大会新記録)を果たしました。残念乍、樺沢さんは出場しませんでしたが、今季は1500m、5000mで自己新を連発し、キャプテンとしてチームを纏める難しさを知り、且つ自分も結果を出していく強さ、これを経験した樺沢さんの今後に期待したいと思います。こうした経験を現役も継承し、悲願の箱根駅伝出場に繋げて参ります。

身近な先輩の陸上での活躍は学生の刺激になります。これに加え新たな試みとして、11月から「社会で活躍する先輩からのメッセージ」として月に一度、「仕事とは、働くとは、社会とは」をKey Messageとしてご自身の現役時代の話しから、現在の仕事、社会に出るとは、働くとは、多くの経験をされたOBOGの方から土曜の練習前の1時間、日吉の大教室で部員全員がお話しを伺うというものです。
就職活動をする3、4年生だけでなく、1年生から陸上だけでなく、社会という少し先に視線を向けるのも、今しか無い学生時代を充実させる為にも良い機会と捉えており、諸先輩方にもいつかお願いする事となりますので、その際には後輩たちの為に皆さんのメッセージをどうぞ宜しくお願い致します。第1回は11月に三菱商事の仲庭幹人さん(1995卒、政治、暁星)、第2回は12月に日本航空の山本潤さん(1988卒、理工、栃木)、第3回は来年1月14日(土)に、OB会長で東京海上日動の田﨑博道さん(1979卒、政治、沼津東)にお願い致しました。本企画はご興味のあるOBOGの皆さんも日吉校舎第四教室にてご聴講頂けますので、ご興味ある方は是非、お越し下さい。

先輩方のお話しを伺い、自分たちの気付きや成長もありますが、106代目は将来も見据え、高校生に向けて日吉グランドにて体験練習会を開催致しました。
これは全国の有望な高校1、2年生に向け、慶應義塾體育會競走部に興味を持って貰う会と位置付けた公開練習会でした。高野短距離コーチ、佐藤跳躍コーチ、中島投擲コーチを中心に学生も一緒に高校生に練習方法を伝えていきました。
総勢150名の高校生が関東近郊だけでなく、新潟、福島、静岡、広島、香川各県から参加頂きました。大学3年生からすれば、高校2年生は将来一緒に練習する事は叶わない存在ですが、競走部のファンになって貰う事を準備の段階から考え、高校生や先生にレターを出し詳細を伝えた結果、多くの参加者に来て頂けました。この中から、多くの競走部希望者が入部してくれる事を期待したいと思います。

新チームとなり来季の大きな目標を叶える為、冬季練習を始める前に新たな試みとして12月3、4日の週末にTeam Buildingだけに集中した初の全体合宿を行いました。基本的に三年生以下の新チームに加え、AOと指定校で入学予定の高校生も招待し、監督、助監督、コーチ、トレーナー、アドバイザーらも参加し総勢110名強でチームビルディングに注力した合宿でした。コロナのお陰で修学旅行や卒業式も無かった現役からすれば、全体合宿をする意義が見えないのは当然です。現役時代全体合宿を行っていたOBOGの皆さんからすれば当然の事、合宿を通じ各ブロックの距離を縮める事がどれだけチームの結束力を高めるかを。現役部員の多くが懐疑的な中、106代目と合宿担当者は丁寧に合宿前から準備をしスローガンである「強者であれ」をチームに浸透させる為、コロナで接点の無かった異なるブロックの先輩、後輩との交流を図る様々な工夫を凝らし、話し合いの時間を持ちました。結果として合宿後は各人の距離が縮まりやっとOne Teamを目指せる形になりました。改めて監督としてお伝えしたいです、One Teamとなったこの新チームにご期待下さい。
尚、現役の合宿の様子は以下の通りです。
https://keio-tf.org/2022/12/09/kyousyadeare/maneburo/

本年も残り僅かとなりましたが、来年も変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.5 2022 Nov

11月に入り、今季の主な試合、行事も終盤に向かっております。

10月15日の箱根駅伝予選会は26位と極めて残念な結果となりました。
エースに成長した木村有希(2年、総合政策、葵)が怪我から復調出来ず、来季を鑑み欠場としたのは保科コーチの苦渋の決断でした。
1年間チームを引っ張ってきた4年生の前原裕磨(4年、政治、熊谷)、森田剛史(4年、経済、塾湘南藤沢)と、夏合宿は厳しい練習にも耐えましたが疲労が抜けず本番で本来の力を発揮出来なかったのは本人が一番悔しい思いをしております。
保科コーチからも1年間、厳しい練習に耐え得る身体作りとして、練習、栄養、治療、休養のサイクルの充実さを再度考えさせられた試合だったと聞いております。
将来を見越した上では、前回1年生ながら、箱根駅伝に関東学連選抜で出場した田島公太郎(2年、環境情報、九州学院)は、実業団の夏合宿に参加し、実力を付けての全体30位、日本人16位と、着実にチームを牽引する存在となっております。
又、1年生の安田陸人(1年、商、開成)は部内4位、東叶夢(1年、環境情報、出水中央)は部内8位と、若い力に将来を期待したいと思います。
そうした中、貝川裕亮(4年、環境情報、美濃加茂)の関東学連選抜選出は、塾競走部のKマークを全国に知らしめる良い機会となります。
現在、選出記録が全体11番目となりますが、前後1秒差と言う事から、十分にチャンスがあり、残り2ヶ月万全の準備で臨んで貰いたいところです。

10月30日には第二回ALL慶應陸上祭と称して、SEIKOの協賛も頂き乍、一貫校、地元の小学生もご招待しOBの山縣亮太(2015卒、総合政策、修道)のかけっこ教室も開催する中、一年間、部を引っ張り、支えて来た藤木健人主将(4年、商、桐朋)、田村颯斗主務(4年、商、舟入)の105代目から、伊藤達也主将(3年、商、帝京大学)、齋藤恒主務(3年、経済、山形東)の106代目に世代交代が行われました。
藤木主将は怪我に苦しんだ一年の引退レースの100mで再び肉離れをし、最後のスウェーデンリレーも怪我を押して完走しましたが、こうした苦しんだ姿を部員に示すところこそ、彼を支えた田村主務並びに全部員が結束した要因であったと感じられた瞬間でした。
当日は晴天に恵まれ、多くのお子様、保護者の方々もスタンドにいらっしゃり、現役選手やOBOGの活躍を観戦頂きました。
こうした競走部OBOGの皆様と一緒に、一貫校や地元の多くのファンの皆様に支えながら、競走部の活動がある事を部員一同再認識した次第です。
このALL慶應陸上祭は、OBOGの皆様には馴染みもないものかと思います。まだ二回目の開催ですが、現役の発案で自分達がやっている事を胸を張って示し、一貫校や地元の子供達に声掛けし、将来の競走部への入部希望者やファンを作る事、一貫校の後輩も一緒に交わり紅白戦形式として試合に参加し、最後に先輩の送別会を行うと言うものです。
今回も企画立案、プログラム作成、企業への協賛、全て学生主導で行いました。協賛に関してはSEIKOのように長くサポートして頂いている企業に加え、自分がインターンをしている企業からの協賛(ON Japan)や、アルバイト先の日吉のパン屋さん(One Hundred Bakery)等々、自分達で話しに行き、地域貢献としての意義を伝え協賛を頂きました。
自分が現役時代には考えられない程、現在の学生たちは何が必要で、どうすれば良いかを考えているように思います。

このALL慶應陸上際を終え、文字通り伊藤主将の下、新チームがスタートし、来期を意識し始めております。
3年生以下の現役で唯一3年間、毎年関東インカレで決勝進出を果たしているのが走高跳の武田翔太(3年、経済、慶應義塾)で、結果は1年は8位、2年は11位、3年は7位となります。
昨年、2m15cmの塾記録の更新後、怪我もあり自己記録更新に時間が掛かっている彼に、刺激となる新1年生が指定校推薦にて来春入学して参ります。
指定校推薦の最終合否が12月の為、詳細は控えますが、高校2年時のインターハイでメダルを、本年もインターハイ、国体とメダルを獲得している逸材です。
来年の関東インカレで武田翔太と新1年生の2人の表彰台が実現すれば昭和14年以来、84年振りの快挙なのですが、 一つ問題が御座います。走高跳のマットです。
老朽化が進み、先日の早慶戦では晴れていながらも、着地すると水しぶきが上がる状態で、六大学対抗などの招待試合では慶應義塾のマットは使用せず、外部からのレンタルで対応しております。
本来であれば5年に一度のグランド検定年に大学の予算で買換えですが、先日のプレ検定で裂けている部分も多く危険故、早急に買い替えが必要と指摘を受けました。
走高跳のマットを全て交換した場合は、約250万円になります。然しマットの上部のみであれば50万円強、防水カバーが走高跳、棒高跳夫々裂けている為、夫々10万円程、合計約70万となります。来年度の検定に合わせ申請→許可→納入の時間を考慮すると今シーズンの納入は絶望であり、4年、1年の複数入賞の快挙に間に合わない見込みです。
これだけ有望な選手が揃う状況下、練習に専念出来る環境整備するのは監督の責務であり、先ずは上部と雨除けのカバーだけでも、OBOG会と協力して競走部自身で、前倒しで購入しようと検討しております。
本年6月、元短距離OBの豊田基二君(経済、旭丘、98卒)が種目外の槍投の槍を購入し、伊藤達也新主将の活躍に寄与した件で、なぜ投擲OBに一声無かったのかと一部の諸先輩からお叱りを受けました。今回、同じようにならない為にも、皆様に事前にこうした事情を報告させて頂いた次第です。

寄付のお願いに関しては、田﨑OBOG会長とともに追って改めて連絡させて頂きますので、その際には、84年ぶりの快挙に向けご協力頂ければ幸いでございます。

世代交代を行い、106代目として伊藤主将以下、新チームはスタートしたばかりで不慣れな点も御座いますが、各ブロックで大きな目標に向かい日々練習をしております。
今後共どうか温かい目で見守って頂き度、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理

【ALL KEIO】セイコーコラボTシャツ販売のご案内

OBOGの皆様

平素よりお世話になっております。ALL KEIO 陸上祭実行委員会です。

今月末に開催される「第2回 ALL KEIO 陸上祭」は昨年に引き続きセイコーグループ株式会社様が特別協賛となっております。

部員向けに競走部とセイコーのコラボTシャツを製作・販売しておりますが、好評につきOBOGの皆さまにも販売させていただくことにしました。
この機会に是非お買い求めください。

ご案内資料

●申込フォーム
https://forms.gle/hf31ZSG8GfGfS7156

●金額
税込6,000円

●締切
大変短く恐縮ですが 2022年10月16日(日) 正午 とさせていただきます。

大会要項(ご参考)

陸上教室チラシ(ご参考)

今大会では横浜市と一貫校に通う小学3・4年生を対象とした陸上教室「セイコーわくわくスポーツ教室 陸上編 in ALL KEIO」を企画し講師には山縣亮太選手、デーデー・ブルーノ選手、現役競走部員がつきます。
一般へのご案内は行いませんが、よろしければ是非当日ご覧ください。

陸上競技大会はもちろんの事、さまざまな企画で大会を盛り上げて参ります。
どうぞ引き続き、よろしくお願い申し上げます。

ALL KEIO 陸上祭実行委員会

監督便り Vol.4 2022 Oct

今シーズンも終盤になって参りましたが、大事な試合を通じ多くの収穫がありました。

9月9-11日に京都西京極陸上競技場にて、日本インカレが開催されました。台風一過となり真夏日の大会でしたが、各人が収穫を得たインカレでした。今年の関東インカレで一番存在感を示したのは3年生でした。三浦和真(理工、都小山台)は男子三段跳で3位、伊藤達也(商、帝京大学)は男子槍投で6位、武田翔太(法律、慶應)は男子走高跳で7位、大久保綺更(環境情報、都富士)は女子棒高跳で6位、浦津ななの(環境情報、中京大中京)は女子棒高跳で7位でした。

皆、関東インカレで入賞し自信を付けており、日本インカレでも同様に入賞が出来ると思っていましたが、3年生全員が入賞出来ず全国の壁に跳ね返される結果となりました。然し乍、全国の壁を知った事で、最後の年に今年以上の結果を出せる可能性が高くなったと思っております。

そんな中、最後のインカレに対する4年生の意地も見られました。休学し棒高跳のメッカである香川県に留学していた角田ルアニィ(4年、環境情報、不動岡)が女子棒高跳で5位に、細井衿菜(4年、総合政策、中京大中京)は関東インカレの悔しさを晴らすべく落ち着いた走りで経験値の違いを見せての7位入賞となりました。

又、今季好調の豊田兼(2年、環境情報、桐朋)は、400m、400mHをそれぞれ余裕を持って決勝に進み、400mは3位でしたが、400mHはPBで準優勝を果たしました。

前半から積極的に攻め、将来の可能性と課題が明確になった価値のあるレースでした。

他にも残念ではありましたが男子4x100mRは1組1着、全体9位と久々の39秒台で来年の可能性を大いに期待させるものでした。男子リレーチームがあと一歩と盛り上がる中、女子リレーチームの悔しそうな表情が印象的でしたが、この想いこそ来季の女子リレーチーム躍進の原動力になると信じております。

9月25日には日吉にて第98回早慶戦が開催され、今回は記念すべき第1回女子の早慶戦も開催されました。結果は男子が97対93で5年振り20回目の勝利、女子は14.5対24.5で初勝利とはなりませんでした。男子は得点計算を従来の3点制から6点制に変更する事で、どの順位も重要であり得点に絡む事を意識する事でよりチームとして纏まった結果だと思います。伝統ある早慶戦ではありますが、応援指導部が応援に加わって頂く事で盛り上がりの違いを感じられたり、試合中や試合後の両校やOBOGの方々の交流の場、試合内容も含め、従来の形を少しづつ変化させ、来年の99回、再来年の100回大会に向け、一つの試合ではない新しい早慶戦を両校で創りあげる事を検討して参ります。

今年から両校監督も代わり早慶は100年来のライバルですが、パートナーとしてより関係を強固にしていこうと話し合いました。大先輩からすれば当然の事かも知れませんが、これからの世代の早慶戦の在り方も含め関係を再構築していく所存です。

その流れで早速、早稲田からのご提案で10月4日に早稲田OBで槍投げロンドン五輪代表のディーン元気選手を交えた早慶合同投擲練習会を所沢キャンパスにて開催頂きました。慶應からは伊藤達也(3年、商、帝京大学)ら投擲ブロックが参加し、貴重な経験をさせて頂きました。今後、各ブロックで合同練習会を検討しております。

両校の監督、助監督、コーチ陣では、早慶から学生陸上界を席巻する多くの人材を輩出する様、関係強化を目指すと話し合いました。

9月末締めで箱根駅伝プロジェクトのクラウドファンディングが終了致しました。競走部内外の444名もの方々から8,548,000円ものご寄付を頂く事が出来ました。これも競走部OBOGの皆様から脈々と続く慶應義塾体育会競走部だからこそ出来た事と思います。改めて感謝申し上げます。有難う御座いました。

10月15日(土)に箱根予選会が開催されますが、この多くの方々の想いを追い風にし、当日は必ずや想いを実現してくれると思います。今年は昨年以上に練習も積めており、後は本番でどう結果を出すかだけになっておりますので、どうぞご注目下さい。

最後に10月30日(日)、日吉にてALL慶應陸上祭を開催致します。これは今年で2回目の開催となりますが、競走部だけでなく一貫校、地元の小中学生もご招待し、記録会、及び子供かけっこ教室を開催し、今年1年の部員一同から感謝の気持ちをお伝えする場とさせて頂いております。

勿論、競走部OBOGの皆様にもご家族連れでお越し頂き度、記録会やかけっこ教室にご参加頂き、又、コロナでなかなか集まれなかった状況故、旧交を温める場にして頂ければ幸甚です。

加えて、4年間チームの中心として活躍し、最後の1年はチームを鼓舞してきた4年制の送別試合も行います。OBOGの皆様にも是非4年生の最後のレースを応援して頂き、現役部員と一緒に大送別会にご参加下さい。今後、競走部は現役、OBOGの垣根を更に低くし一体感を持って参りたいと思っており、是非、こうした機会に日吉までお越し下さい。

秋のシーズンも残すところあと僅かとなります。引き続きご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督

鹿又 理

監督便り Vol.3 2022 Sep

秋のシーズン到来です。明日からの日本インカレ、今月25日の早慶戦ももう間近になってまいりました。
シーズンを迎えるあたり、OBOGの皆様には夏季合宿中の長距離ブロックや跳躍ブロック、明日のインカレの差し入れ、次世代オリンピアン育成資金、箱根駅伝プロジェクト活動資金、更には箱根に向けてのクラウドファンディングと今夏は実に多くのお願いばかりをさせて頂いたにも関わらず差し入れは即日で完了し、クラウドファンディングもおよそ10日間で第一目標の500万に達成する事が出来ました。部員一同大変感謝しており、誠に有難う御座いました。

昨日、菅平で行われている長距離合宿に行って参りました。菅平の8月はラグビー合宿のメッカで有名ですが、9月からは箱根を目指す各校のメッカとして10校以上の大学が選抜合宿を行なっており、既に各校が着々と練習を積んでいる様子が伺えました。
菅平の前の紋別の合宿中、クラウドファンディングを始める直前に、現在、中長距離のコーチとして東京五輪、オレゴン世界陸上に選手を送り出している横田真人君(立教池袋、総合政策、2010卒)がZoom会議を開催してくれ、選手達にクラウドファンディングを行うにあたり、多くのアイデア、コメントを頂きました。クラウドファンディングとはただの寄付金集めでなく、自分達の姿を自分達から発信していくことの大事さに気付いたようでした。合宿中の選手達と話しても練習の充実振りに加え、箱根プロジェクト、クラウドファンディング、多くの方のサポートに感謝すると共に、自分のものとして改めて捉え、顔が変わってきたように思います。10月15日の予選会が楽しみになって参りました。

明日からの日本インカレは京都で開催され、競走部からは選手、スタッフ総勢43名で遠征に参ります。
特に注目は、男女4x100mRのメンバーが揃って調子を上げてきた事、フルエントリーする女子棒高跳の3名が複数入賞出来るか、4年間女子部門を引っ張ってきた細井衿菜さん(中京大中京、総合政策、4年)が最後のインカレの800mで勝ち切る事が出来るかどうか、今季自己ベストを大幅更新している豊田兼君(桐朋、環境情報、2年)が、110m H、400m、400mHを3日間でどの種目に出場し初優勝を目指すか、等々。レベルの高い日本インカレでも関東インカレで入賞したメンバーを中心に活躍が期待されます。
京都での開催は久しぶりですので、関西地区、中京地区の皆様には是非、現地にお越し頂き現役選手の活躍を生で観て頂ければと思います。
ご参考まで、競技日程は以下の通りです。http://iuau.jp/ev2022/91ic/91ic_kyoginittei-r.pdf

私もこれから京都に向かい選手達の最後の調整を確認して参ります。
京都でOBOGの皆様と久しぶりにお目に掛かれるのを楽しみにしております。

競走部監督
鹿又 理